屈折法地震探査は、P波反射法地震探査と同じ受振測線で実施した。
発震点は、バイブロサイスによる測線の両端および中間の3ヶ所(V1、V2、V3)と、ダイナマイトによる測線両端の2ヶ所(D1、D2)である。
調査に先立って決定した屈折法の発震点は以下の5点である。
震源として大型のバイブロサイス4台(図2−2−4−1参照)あるいはダイナマイト50kgを用い、反射法の全受振器である1200チャネルの展開を用いてGDAPS−4型探鉱機でデータを取得した(図2−2−3 参照)。ダイナマイト観測時には、GDAPS−4型探鉱機の1200チャネル以外に、独立型の記録計(MS−1000)12台を反射法受振測線と発破点の間にとびとびに配置し、記録を取得した。
本調査の測定仕様は次のとおりである。仕様一覧は表2−2−1 にも示した。
[P波屈折法地震探査]
<発震系>
(1)震源 バイブロサイス 4台
スイープ周波数 6〜35 Hz
スイープ数/発震点 150回(V1)、100回(V2、V3)
発震点数 3点
(2)震源 ダイナマイト
深度 40m
薬量 50kg
発震点数 2点
<受振系>
受振器 SM−7(10 Hz)+ 独立型
受振器個数/受振点 9個 +1個
受振点間隔 25 m(一部50m) + 独立型
総受振点数 1200点/バイブロサイス、1248点/ダイナマイト
受振器総展開長 31.5 km/バイブロサイス、35 km/ダイナマイト
<記録系>
探鉱機 GDAPS−4 一式 + 独立型(MS−1000)
サンプル間隔 4 ミリ秒/GDAPS−4、1ミリ秒/独立型
記録長 16秒/バイブロサイス、20秒/ダイナマイト
チャネル数 1200チャンネル/バイブロサイス
1248チャンネル/ダイナマイト
展開 固定展開
発破点の作孔柱状図を図2−3−7に示す。