・基盤上面までの堆積層中のP波速度およびS波速度は、場所ごとに若干のばらつきはあるが、およそ深度に伴って増加している。三浦層群と上総層群の境界、上総層群と下総層群の境界にも速度コントラストは見られるが、基盤上面のコントラスト程ではない。ただし、地震動予測に関しては重要である。
・3年間の調査で、深度およそ100〜200mより深い部分のP波およびS波速度構造が求められた。これより浅い部分については、場所ごとの速度のばらつきが多いと考えられ、正確な地震動予測のためには、今後浅層部分についての調査が必要である。