屈折法によるP波速度は、測線内で大きな変化を与えていないため、屈折波の見られない領域については反射法地震探査の重合速度にある程度解釈を加えて平滑化したものを用いた。このようにしてもとめた代表的な速度を反射法断面図の解釈図(図3−18−1,図3−18−2,図3−18−3,図3−18−4,図3−18−5)に加えた。
これらの値は、それぞれの境界間の地層の区間速度として表されている。図3−24−1,図3−24−2,図3−24−3,図3−24−4,図3−24−5,図3−24−6,図3−24−7,図3−24−8,図3−24−9,図3−24−10,図3−24−11,図3−24−12,図3−24−13,図3−24−14,図3−24−15,図3−24−16,図3−24−17,図3−24−18,図3−24−19,図3−24−20,図3−24−21,図3−24−22,図3−24−23,図3−24−24,図3−24−25,図3−24−26の右端のコラムに、反射法微動アレー調査地点で与えられたP波およびS波速度を示す。境界面の上および下の地層の速度を並べて示した。微動アレー調査地点でのP波速度、S波速度の値を表3−3に示す。
図3−40 は、基盤上面および上総層群相当層上面の構造を鳥瞰図で示したものである。基盤上面の構造が、北東方向から南西方向に多少の起伏を伴いながら傾斜している様子が分かる。
S波については、解析された層区分の深度区間がP波反射法の速度を求めた深度区間とほぼ一致するものであれば、その範囲のS波速度として与えることができる。深度区間が異なる場合は、上下の速度から内挿しているため、精度は落ちる。