(4)観測データ取得時間

・微動データの取得時間の違いが、解析結果にどう影響するのかを判断するため、観測時間57分間、114分間および228分間の3種類のデータを用いて比較・検討を行った。位相速度解析の結果、3種類のデータから得られた位相速度曲線の形状は、ほぼ同じパターンを示し、観測時間の違いによる影響は特に認められなかった。

・微動アレー調査における観測時間は、アレーサイズにかかわらず今までの解析結果等から判断して、基本的に60分間以上が適切であると判断した。ただし、ノイズの混入が多くなると予想される場合や長周期のデータを解析するためにブロック数を増やしたい場合などは、2倍程度の観測時間を設定する必要がある。