また、下総地殻活動観測井では坑口および坑底に地震計が設置されており、シミュレーション用の入力データに非常に適しているのでそのデータも合わせて入手した。なお、K−ネットデータおよび下総地殻活動観測井のデータ以外はすべて千葉県側から提供されたデータであり、既に水質保全研究所地質環境研究室においてデータ変換が施され、書式の統一が図られたデータである。
各観測点施設の諸元は、表2−15のとおりである。強震動地震波形の観測点と微動アレーの観測点・反射法地震探査測線との対応関係は表2−16にまとめた。収集した波形データ一覧は表2−17に示す。
強震動観測点の位置を微動アレー観測点と合わせて示したものを図2−69に、震源位置と強震動観測点の位置を示したものを図2−70に示す。
各観測点で記録された地震データの整理に関しては、以下に示す方法と手順で行った。
・K−ネットデータに関しては、インターネット上で公開されている強震記録をパソコン上に取込み、遅延時間の補正(15秒)と振幅の補正を行った上で、各成分ごとに別々に作成されていたファイルを1つに取りまとめLASフォーマットとして出力した。LASフォーマットに関しては表2−18に見本を示し、その内容に関してはデータファイルの項に記述した。
・千葉県の震度情報ネットワークデータに関しては、千葉県側から提供されたデータに振幅の補正を施した上でLASフォーマットに変換した。
・千葉県総務部および水質保全研究所のデータに関しては、千葉県側から提供されたデータに振幅の補正、極性の反転(3成分とも反転)を行った上でLASフォーマットに変換した。