(2)空間自己相関関数および係数
図2−47はNo.16(KRG)地点における空間自己相関関数(図中、上段)と、空間自己相関係数(図中、下段)の一例をそれぞれ示したものである。空間自己相関係数は、各地震計間の距離ごとの組み合わせ(二重正三角形アレーであれば5通りの距離の組み合わせができる)による値から求めたものである。また、例示した空間自己相関係数は空間自己相関関数を方位平均したもので、滑らかなベッセル関数型の変化を示し、標準偏差幅が狭いことからみて、観測結果の信頼性が高いと評価される。この空間自己相関係数曲線においては、周波数領域(図中、約0.3Hz〜0.9Hz)に対応した区間で位相速度の推定を行った。