2−4−1 探査仕様

測線2の中間部に、12.5m間隔で三成分受振器を追加設置し、P波を震源とする変換S波の屈折法地震探査、およびS波を震源とする反射法地震探査データを取得した。

取得したデータは、以下の3種類である。

(1) P波屈折法の発震時の水平成分データ

(2) S波ミニバイブの追加発震による水平成分データ

(3) P波反射法の一部の発震時の水平成分データ

(1)は、P波屈折法の発震時に発生したS波の基盤屈折波が見られないかどうかを検証する目的で取得したものである。

(2)は、通常の反射法の発震時に発生するS波(SV波)を三成分受振器で取得して、反射法の処理を試みるためのものである。

(3)は、(2)の処理結果が確かにS波のものであることを確認するために追加して取得した記録である。

(2)と(3)については、重合処理を行ない、結果を比較した。

[P波震源によるS波屈折法地震探査]

<発震系>

(P波屈折法地震探査に同じ)

<受振系>

受振器:          PE−6C (3成分、10 Hz)

受振器個数/受振点: 3個

受振点間隔:       12.5 m

総受振点数:       240点

受振器総展開長:    3.0 km

<記録系>

(P波屈折法地震探査と同時に取得)

[S波反射法地震探査]

<発震系(P波反射法の発震に加えて)>

震源:           S波ミニバイブ1台

スイープ数/発震点: 12 回

スイープ周波数:    10〜50Hz

発震点間隔:      25 m(標準)

総発震点数:      33点

<受振系>

受振器:          PE−6C (3成分、10 Hz)

受振器個数/受振点: 3個

受振点間隔:       12.5 m

総受振点数:       240点

受振器総展開長:     3.0 km

<記録系>

探鉱機:      GDAPS−3 一式

サンプル間隔:  4ミリ秒

記録長:      8秒(コリレーション後)

チャネル数:    36(=12点×3)チャネル

展開:        固定展開