まず、図2−21のように、受振測線が曲がっており、発震点も受振測線からオフセットがあるものとする。仮想測線を選ぶ。ここでは測線両端の発震点を結ぶ直線で設定した。
この仮想測線上に発震点位置・受振点位置を投影する。発震点−受振点間の直線と投影された直線のなす角度をθとすると、実オフセット距離(X)と投影された距離(X')との関係は、
X1=Xcosθ
となる。これに対して、読み取った初動走時の補正(T)を行う。表層付近の屈折波でオフセット距離が短い場合は、インターセプトタイム(T0)が0と見なせるので、補正された初動走時(T')は、
T1=Tcosθ
となる。インターセプトタイムが0と見なせないような第2層以下の屈折波初動(T)については、
T1=(T−T0)+cosθ+T0
として補正を行う。ただし、cosθが0.99以上であれば、実用上補正は不要と考えられる。