(9)層数の検討
S波速度構造の層数を決定する方法について、No.25(SMU)地点のデータを用いた検討結果を図3−10に示す。この図は、既存VSP探査資料から得られた計算位相速度曲線とその微分関数を示した結果である。この結果から解析の層数を決定するために、2回微分による機械的な計算によって位相速度曲線自体の変曲点を見いだそうとする方法について検討した。実際に解析を実施したが、層数を機械的に決めるのは難しく、あくまで層数決定の参考資料程度に留めておくのが適切であると判断した。例えば、何も既存資料が無いような地点においての層数の決定に際しては、機械的に求めた数の前後を推定するなどの方法で使用する程度と考える。