(8)南北方向および東西方向の傾向について

昨年度および本年度の解析結果について、下総地殻活動観測井における既存試錐資料と求められたNo.25(SMU)地点のS波速度構造を比較・検討した結果 図3−5−1図3−5−6図3−5−1図3−5−2図3−5−3図3−5−4図3−5−5図3−5−6)を参考)を地質との対比の基準点として、他の地点についての検討を行った結果、次のような傾向がみられる。

・No.15(CNT)、No.25(SMU)、No.10(YAG)の3地点の基盤の深度を比較すると、東側から西側に向かってその深度は、1,340m〜1,570m〜1,760mと緩やかに深くなる傾向が認められ、東西方向の基盤深度は概ね東側から西側に向かって緩やかに深くなると推定される。

・No.24(NDA)、No.17(NGC)、No.10(YAG)の3地点での基盤の深度を比較すると、北側から南側に向かってその深度は、1,000m〜1,500m〜1,760mと緩やかに深くなる傾向が認められ、南北方向の基盤深度は概ね北側から南側に向かって緩やかに深くなると推定される。

・No.6(MKH)地点の基盤の深度は最も深く、2,560mでありNo.24(NDA)地点の基盤の深度は最も浅く、1,000mである。No.25(SMU)地点を基準にすると、No.24(NDA)地点はNo.25(SMU)地点よりも570m浅い位置に基盤が推定され、No.6(MKH)地点はNo.25(SMU)地点よりも990m深い位置に基盤が推定される。

・No.21(KHK)地点はNo.25(SMU)地点よりも360m浅い位置に基盤が推定され、No.17(NGC)地点はNo.25(SMU)地点よりも70m浅い位置に基盤が推定される。