2−4−2 データ取得作業

三成分受振器は、探鉱機のデータ取得能力の制限から、測線の両端それぞれ12チャネルに、三成分受振器を並列して設置してデータを取得した。展開長にしてそれぞれ300mである。それぞれの三成分受振器は、すべて道路わきの土の部分に設置された。

三成分受振器であるため、水平成分の方向を揃える必要があり、全ての受振器が測線方向を向くように設置した。

S波震源としてミニバイブ1台をS波モードに設定したものを用いた(図2−6−2 参照)。ただし、通常のS波仕様のベースプレートは路面を痛めるため、P波仕様の接地面がゴムのベースプレートを用いた。

S波ミニバイブの発震作業は、大型バイブロサイスの反射法発震の合間に実施した。取得されたデータは、2.2で説明したP波反射法地震探査のデータの中に含まれる。

屈折法の発震時には、通常の垂直成分受振器948チャネルに加えて、測線両端の三成分受振器でそれぞれ12個36チャネルのデータを取得した。