(7)平成10年度屈折法地震探査の見直し

レイトレーシングのモデルの作成で、昨年度とは違う境界面をモデルで設定したため、同一基準で昨年度の屈折法のレイトレーシングをやり直した。やり直しに当たっては、(3)で説明した、仮想測線への投影による手法を適用し、手法のチェックを兼ねている。

昨年度モデルおよび今年度改訂したモデルを図2−29 に示す。

昨年度モデルでは、白井町のS2以南で基盤が深くなっていくにもかかわらず、基盤直上の三浦層群相当層の速度が速くならないという、やや不自然なモデルであったが、今年度の改訂モデルでは、深度が深くなるにつれ速度も速くなる自然なモデルになっている。今回の結果による、昨年度の反射法測線南端(S1)での基盤直上の速度は、重合速度とほぼ一致してきた(図2−30)。