2−4−1 調査手法と選択理由

調査地の鉛直方向のS波の速度構造を明らかにし、今後千葉県のS波速度構造(基盤までの深度3,000m以上の地点も含まれる)に十分対応できる調査法の確立を念頭に置き、微動アレ−調査法を実施した。

本調査法の有効性・注意点等を吟味するため、既存の物性情報のある下総深層地殻活動観測井(「SMU」と称す)においては、空間自己相関法(以下「SPAC法」という)と周波数−波数法(以下「F−K法」という)の2つの解析方法の比較を、また基盤深度が2,500m前後と深い船橋市内(「FNB」と称す)においては固有周期の異なる3種類の地震計による比較を行った。