(2)屈折波走時の読み取り

屈折波の強調処理を行なった4つの記録につき、その初動走時の読み取りを行なった。オフセット距離が長く、ノイズレベルが高い受振点では読み取りをスキップした場合がある。

各発震点のスイープ回数・オフセット距離と初動読み取り可能であった距離との関係は以下のとおりである。

発震点

スイープ数

オフセット距離(km)

初動到達距離(km)

S1

96

−0.4 〜 17.5

−0.4 〜 17.5

S2

72

−7.4 〜 10.6

−7.4 〜 10.6

S3

120

−17.9 〜 −0.2

(−15.5)〜−0.2

S4

144

7.2 〜 24.9

7.2 〜(22.0)

※距離は北から南へ向かう方向を便宜上負の値にしている。

基盤岩の屈折波の到達距離は、船橋海浜公園(S4)の発震記録中で、オフセット距離約22kmまで到達していることが確認できる。