屈折法地震探査は、P波反射法地震探査と同じ受振測線で実施された。
発震点は、測線の両端および中間の3ヶ所を選び、さらに屈折波がどれだけの距離を伝播するかを確認する目的で、測線の南端からさらに約7km離れた地点を加え計4点とした。
調査に先立って決定した屈折法の発震点は以下の4点である。
発震点
場 所
最寄り受振点番号/距離
S1
船橋法典高校グラウンド
Loc. 31/ 291m
S2
白井町根町道脇
Loc. 388/ 613m
S3
我孫子市農道
Loc. 887/ 223m
S4
船橋市海浜公園駐車場
(Loc. 1/7210m)
震源として大型のバイブロサイス4台を用い(図2−12−1参照)、反射法の全受振器である888チャネルの展開を用いてGDAP−3型探鉱機でデータを取得した(図2−11−1 参照)。
本調査の測定仕様はつぎのとおりである。仕様一覧は表2−1 にも示した。
[P波屈折法地震探査]
<発震系>
震源: バイブロサイス 4台
スイープ周波数: 6〜35 Hz(S2は8〜60 Hz)
スイープ数/発震点: 72〜144 回
総発震点数: 4点
<受振系>
受振器: SM−7(10 Hz)
受振器個数/受振点: 9個
受振点間隔: 25 m
総受振点数: 888点
受振器総展開長: 22.2 km
<記録系>
探鉱機: GDAPS−3 一式
サンプル間隔: 4 ミリ秒
記録長: 16秒(S2 は11秒)
チャネル数: 888チャネル
展開: 固定展開