(3)データ解析

データ処理は、図2−26に示すものとほぼ同様に行なった。前述のインパクターによるS波反射法データ解析との大きな違いは、

・受振器の設置方向に対する回転処理が不要であった。

・コヒーレントノイズが顕著でなかったため、発震記録に対する速度フィルターは適用していない。

・重合後にS波測線のP波処理と同様に5トレースのトレースミキシングを行なった。

の3点である。

表層の影響を取り除くための屈折波静補正は、前回の結果をそのまま用いたが、速度解析・残差静補正は独立に実施した。

速度解析結果を図2−41に、重合断面図を図2−42に、深度断面図を図2−43に示す。

この結果は、インパクターによるS波断面図と比較してかなり良好である。