図2−27(図2−27−28参照)は、図2−15−1、図2−15−2のSP.12 の記録に対して、で水平2成分の減算処理を行なった結果である。また図2−28(図2−27−28参照)は同じ発震記録に対して、垂直成分の加算処理を行なった結果である。
図2−27に18〜60Hz のバンドパスフィルター処理を施したものが図2−29であり、低周波数領域表面波の除去効果により、反射波が明瞭になっている。
S波水平成分受振器はほぼ磁北を向けて設置されているため、図2−26左側に示したような受振器の方向の回転処理が必要である。この測線は、1つの受振点の水平2成分より合成することができる。図2−30はバンドパスフィルター後に回転処理を施したものである。
加算処理後の垂直成分、および減算・回転処理後の水平成分(2成分のうち測線に直交する成分)を取り出すとそれぞれ1成分となり、通常の反射法地震探査と同様の概念で処理を行なうことができる。