* 先新第三系基盤上面の深度は調査地域南端で約2,000m、調査地域北端で約1,000mとなり、その間で大きな落差はないが、測線の中央部を境として南側で傾斜がやや急になっている。手賀沼やや北の位置に、基盤の凹凸が目立つ部分が見られる。この位置で、深度約400m以深の堆積層中で反射波の南北方向の連続性が悪くなっている。
* 地表から深度200〜400mまでの下総層群のP波速度は、1.6〜1.8km/s程度で測線方向への変化は見られない。上総層群に相当する深度でのP波速度は、測線南端で1.8から2.5km/s、測線北端で1.8から2.2km/sまで深度とともに増加している。三浦層群に相当する基盤岩直上のP波速度は、測線南端では3.0km/s程度、測線北端では2.5km/s程度である。