本調査は、千葉県の西部で反射法地震探査および屈折法地震探査を実施し、その結果と既存資料を基に地下構造の解析を行ない、地震防災対策の基礎資料を得ることを目的として行われた。

当該地域の深部基盤岩の構造形態を確認するための手法として、大型のバイブロサイスを震源とする探査を実施した。また、浅層部のＳ波速度構造を求める手法としてＰ／Ｓ油圧インパクターまたはミニバイブを震源とする局所的な反射法地震探査を実施した。

深部基盤岩のＰ波速度を求める手法として、大型のバイブロサイス４台を震源とする屈折法地震探査を実施した。

また、深部基盤岩までのＳ波速度を求める手法として、２地点で微動アレー調査を実施した。

調査は平成１０年１１月より開始し、平成１１年３月に終了した。地震探査の現場作業は平成１０年１２月に実施した。微動アレー調査の現場作業は、平成１１年１月および２月に実施した。

調査の実施にあたっては、「千葉県地下構造調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価等において、専門的・技術的指導および助言を受けた。