図5−3−1−1, 図5−3−1−2,図5−3−1−3,図5−3−1−4,図5−3−1−5,図5−3−1−6,図5−3−1−7,図5−3−1−8,図5−3−1−9,図5−3−1−10に浜名湖の地震、図5−3−2−1, 図5−3−2−2,図5−3−2−3,図5−3−2−4,図5−3−2−5,図5−3−2−6,図5−3−2−7,図5−3−2−8,図5−3−2−9,図5−3−2−10に養老山地の地震における観測波形と初期地下構造モデルによる計算波形、修正地下構造モデル、修正モデルにおいてQ値をVsの2分の1にした場合の計算波形およびフーリエスペクトルを示す。
浜名湖の地震については、岡崎平野の比較[AIC011の50秒以降(図5−3−1−1)、12160Aの30−60秒(図5−3−1−3)、AIC004の40秒以降(図5−3−1−7)など]を見ると、Q値をVsの2分の1にした結果がより観測記録と良く対応している。豊橋平野については、後続位相がほとんど見られないため、顕著な違いは見られない。
養老山地の地震については、Q値をVsの2分の1にしたほうが後続位相の振幅は大きくなるが、観測記録を説明できるほどではない[AIC011の30秒以降(図5−3−2−1)、12111Aの40−50秒(図5−3−2−1)など]。
Q値を増加させるだけでは、養老山地の地震における岡崎平野東部の後続位相の振幅を説明することは出来なかった。