豊橋平野中心部については、微動アレイ探査の再解析結果を用いて、速度構造を作成している。この地域においては、微動アレイ探査、反射法探査が多数実施されており、物理探査データだけでも高精度な地下構造モデルが可能である。したがって、この地域においては、地下構造モデルにより計算される理論H/Vスペクトルと観測H/Vスペクトルの比較を行い、地下構造モデルの妥当性を検証した。
図4−2−2−9を見ると、ほぼ観測スペクトルと対応しており、微動アレイ探査の再解析結果の妥当性が確認できた。
図4−2−3に修正後の各地質の上面深度コンターを、図4−2−4に修正後の各速度層の上面深度コンターを示す。
図4−2−5−1に観測H/Vスペクトルピーク周期と修正後の地下構造モデルによる理論H/Vスペクトルのピーク周期の比較を、図4−2−5−2に修正前の地下構造モデルによる理論H/Vスペクトルの比較を示す。H/Vスペクトルを用いた地下構造モデルの修正により、観測ピーク周期と理論H/Vスペクトルがほぼ一致するようになった。