(2)知多半島

知多半島(図4−2−2−3図4−2−2−4

どの観測点でも周期3から5秒程度にスペクトルのピークを有している。また、知多半島の南部(AIC016・AICH21)においてはスペクトルのピークは周期5秒程度とやや長周期側に存在するが、ピークの値は小さく、地下構造の違いを反映していると考えられる(知多半島南部では、中新統が露出し東海層群は存在しないが、基盤深度は深い)。

初期モデルによる理論値との比較では、理論のピーク周期が観測ピーク周期より長周期側となっている地点が多い。特に知多半島の南部(12163A・AICH21・AIC016)で顕著である。したがって、基盤岩類上面深度を12163Aは約340m、AICH21は約360m、AIC016は約520m、AIC011では約320m浅くした。