(2)地震記録の特徴

地震動のH/Vスペクトルにより、地盤の卓越周期を求めた。卓越周期は、岡崎平野西部で3〜4秒程度、岡崎平野東部で2秒以下となる。知多半島で4〜5秒程度の卓越周期を示す観測点が見られた。豊橋平野では概ね2秒以下である。

差分法により中小地震のシミュレーションを行った結果、浜名湖の地震については、主要動や後続波の振幅・継続時間などが良く説明できる結果であった。しかし、養老山地の地震では後続波の振幅がやや過小評価であり、濃尾平野の地下構造モデルの見直しや、伊勢平野も含めた中部圏全体の地下構造モデルを構築し、検討する必要がある。