Vs=0.574*Vp−550 (3.2.1)
の線型関係式で近似できる(ただし、@Vsが300m/sec以上であること、および、A推定されたVsは±100m/sec程度の推定誤差が含まれるなどの条件が必要(図3−2−7))。
図3−2−8にはこの関係式を用いて本年実施したP波速度からS波速度を推定した結果を示した。前述のように3.2.1式を用いてVpから計算されるVsは実測値に対して±100m/sec程度のばらつきを有しているため、S波速度については推定範囲を示した。また、D層のP波速度も不確定要素を含んでいるため、その範囲のみを示した。基盤のP波速度については、屈折法の結果(5.3km/sec)を示した。S波速度については豊橋北観測井の値を用いた。図3−2−9には平成14年度に実施した南北方向の反射法測線に沿ったP波およびS波速度構造を示した。