6−2−3 反射法の解析原理

現地調査で取られた大量のディジタルデータを計算機で処理・解析する事により、地下反射断面図が得らる。

CDP編集後、地下の一点からの反射点について、反射波の反射時間(T)と発震点−受振点間の距離(オフセット距離 X)の関係はその反射点まで波の速度(V)とは、以下の関係(双曲線)がある。

式6−1−3

この関係を用いて、種々の速度 V を仮定して、オフセット X の反射時間 T の補正(NMO補正)を行うと、真の速度を与えた時のみ、反射波は同一時間 T0 に並び、これを足し合わせる(重合する)ことで雑音の少ない反射波を得られることになる(付図2−3)。この速度VはRMS速度と呼ばれ、通常は平均速度より数%大きい。

実際には、この処理のほかに様々なフィルター処理を加えたものを最終重合断面図として、解釈に用いている。