@ 全ての分散曲線を用いた場合(図3−1−11−1)
A 分散曲線の0.4Hz以下のデータを省いた場合(図3−1−11−2)
これらの結果から以下のことが判る:
・ @の結果は、層数を減らした効果により、8層モデルである昨年度の結果に比べVSP結果により近いものになっている。
・ Aの結果は@に比べ、第4層の速度が若干ばらついている。
ただし、O−3における0.4Hz以下の点は5点と比較的少ない。そのためこの部分での拘束があまり無かった可能性もあるため、
B分散曲線の0.5Hz以下のデータを省いたインバージョンを行った(図3−1−11−3)。
・ この結果は、Aの結果に比べ、基盤速度が遅く推定されている。
以上から、O3地点は基盤深度が浅いため、0.5Hz以下の低周波数域の寄与がそれほど大きくはないが、低周波数域のデータが欠如した場合、基盤深度は深く、その速度は遅く推定される傾向があることが分かる。