(4)データ解析

図2−1−15 に示すデータ解析流れ図に従って、解析を実施した。詳細な内容については付録5にまとめた。

設定したCDPの数、および最終的に処理に用いたCDPの範囲は以下の通りである。

総CDP数   最終CDP範囲   CDP間隔   重合測線長

1637      1 − 1637      6.25 m     10.2 km

CDP重合に用いた重合速度構造図を図2−1−16に示した。図2−1−17−1図2−1−17−2図2−1−17−3は、各CDPにおいて速度解析で求められた速度から、深度とRMS速度、深度と往復走時および深度と区間速度の関係を重ね合わせて表示したものである。図2−1−17−1および図2−1−17−2については、基盤面までの情報のみを示した。図2−1−17−3においては、基盤の速度は屈折法から得られた速度、5500m/secを仮定した。図2−1−18には反射法から得られた速度構造図を示した。尚、測線南側では基盤上面からの反射が不明瞭であり、D層の層厚と区間速度については不確定要素が残る。

また、屈折法記録の長大受・発震記録のトレース群に見られる基盤からの反射波と推定される波列を反射断面にマージした。詳細な内容については付録5の5−2(11)にまとめた。

図2−1−19および図2−1−20にそれぞれ重合後の時間断面およびマイグレーション時間断面図を示す。深度変換後の記録を図2−1−21に示す。これは縦:横比が4:1になっている。図2−1−22は同じ記録をカラー表示したものである。