本調査は、岡崎平野および豊橋平野においてP波およびS波反射法地震探査、屈折法地震探査を実施し、その結果と既存資料を基に地下構造の解析を行ない、地震防災対策の基礎資料を得ることを目的として行われた。本調査は3年計画で実施しているものであり、本年度はその2年目にあたる。
当該地域の深部基盤岩の構造形態を確認するための手法として、岡崎平野および豊橋平野においてそれぞれ大型のバイブレータ2台および1台を震源とする反射法地震探査を実施した。
深部基盤岩のP波速度を求める手法として、岡崎平野および豊橋平野において大型のバイブレータ2台および1台を震源とする屈折法地震探査を実施した。
また、S波速度構造を求める試みとして、S波ミニバイブを震源として三成分受振器によるS波反射法地震探査を局所的に実施した。
調査は平成13年8月より開始し、平成14年3月に終了した。地震探査の現場作業は平成13年12月に実施した。
調査の実施にあたっては、「三河地域堆積平野地下構造調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価等において、専門的・技術的指導および助言を受けた。