7−3−5 波形シミュレーションによる検証

Q値の評価、平野の形状や表層までを含むモデルの検証には波形を使ったシミュレーションが最も望ましい。特に、深部地下構造が影響する長周期地震動の評価には、3次元有限差分法を利用したシミュレーションが不可欠であり、最も有効である。2次元でも不規則な地盤構造を評価することができるが、盆地構造では特有の多方向から到来する後続波を適切に評価できない。

ただし、差分法によるシミュレーションは、地下構造モデルだけでなく、震源パラメータや震源と地震基盤間の構造及びQ値の評価が必要となる。