6 波形シミュレーションによる検証

過去に発生した地震について3次元有限差分法により計算し、計算による波形と実際に観測された波形とを比較することにより、3次元的に深部地下構造モデルの妥当性を検証した。

検証に使用した地震は、久家他(2001)が作成した濃尾平野の3次元地下構造モデルを議論するために用いた、養老山地直下で発生した地震(岐阜県美濃中西部地震,1998年4月22日,Mj=5.4)を用いた。計算に用いた震源パラメータは気象庁による震源決定のパラメータを使用した。パラメータの一覧を表6−1に示した。なお震源時間関数はベル型(0.6秒)を使用した。

表6−1 震源モデルのパラメータ(気象庁による震源メカニズムを引用)