ここでは、濃尾平野中央部において得られる速度構造に基づいて平野全体に展開する場合には、速度値に関する資料が限られているため、地質境界を考慮したモデル化を行うこととした。この際、先に速度と地質の関係を検討して、地質資料を速度資料に変換して展開する方法があるが、本調査では、堆積層の速度の深度依存性を考慮したものとする関係から、先に地質分布を求めて、速度と地質及び深度との関係を当てはめる方法をとった。ただし、この方法には地質分布を作成する際における精度の課題がある。