(2)中新統

濃尾平野内で中新統が確認されているボーリングが26本と少ないため、平成11〜13年度の反射法地震探査で確認された中新統層厚と基盤岩類上面深度に対する関係を求めてみた。その関係を示した図4−2−5によれば、ばらつきがあり、離れているデータもあるものの、中新統の層厚は基盤岩類の深度に対して下式のように二次関数的に増大している。この図で、関係式から離れているデータは反射法探査の精度が悪い箇所あるいは局所的に境界面の変化の激しい箇所である。

中新統層厚(m) = 0.00006*基盤岩類上面深度(m) + 0.04958*基盤岩類上面深度(m)

中新統に関する資料の少ないあるいはない地域に関しては、この関係式を用いて中新統の深度分布を推定した。平野内部での最大層厚は800m程度であり、場所によっては外挿によって推定精度が悪くなる地域もありうる。ただし、中新統上面の深度が明確に示されている反射法断面、大深度ボーリングについてはその深度を優先した。

図4−2−5 中新統層厚−基盤岩類上面深度関係図