A基盤岩類までのPS検層が実施されているボーリング孔は3孔であり、それも基盤深度が600−700m程度の部分に位置しているので、深度2000m以上に及ぶ深部までの物性値(速度値分布)を明らかにするために、微動アレイやその他の資料を参考に、また種類の異なる資料を調整しながら設定する必要がある。
B養老山地(養老断層)付近で地下構造が急変していることは、反射法地震探査測線位置では明らかとなっているが、3次元的にどのような速度層構造であるのかを検討する必要がある。
C堆積層の深度依存性の考慮についての課題がある。
D観測されている速度値の資料をもとに平野全体へ展開する必要がある。その際のモデル化の手法として、限られた観測速度値をもとにして、地質境界を考慮した平野全体へ展開する手法が考えられる。