3−6 強震観測記録

強震観測記録は、実際に地震波が地盤中を伝播してきた証であり、走時、波形などを用いてモデルの検証に活用する。

愛知県内では、気象庁や防災科学技術研究所のK−net、KIK−net以外にも、愛知県、名古屋市、三重県等の自治体、名古屋大学、愛知工業大学等の大学、中部電力や東邦ガス等の民間企業の700台以上の強震計ネットワークが有機的にリンクされている。

本調査では、推定した地下構造モデルの検証の際に、これらのネットワークで得られた地震記録を用いた。図3−5−1には、濃尾平野周辺の強震計観測点位置図を示す。また、巻末資料には観測波形をまとめて示すとともに、代表的な観測波形として、2000年三重県南部の地震、1998年岐阜県美濃中西部の地震の波形(トランスバース成分)の例を図3−5−2図3−5−3にそれぞれ示す。

図3−5−1 強震観測点位置図

図3−5−2 2000年10月31日 三重県南部地震による観測波形(トランスバース成分)

図3−5−3 1998年4月22日 岐阜県美濃中西部地震による観測波形(トランスバース成分)