(1)中・古生層、花崗岩類

濃尾平野の北から西を取り囲むように分布する美濃山地、養老山地には古生代末〜中生代に堆積した美濃帯の砂岩、粘板岩、チャートや石灰岩等から構成される岩盤が分布する。濃尾平野の東の三河高原には中生代末に貫入した花崗岩類が分布する。また、養老山地の南西方の鈴鹿山地、布引山地には、美濃帯や花崗岩類の岩盤が分布する。

濃尾平野や伊勢湾は西南日本の内帯に位置し、この地域では、第三紀や第四紀の新しい地層に覆われている美濃帯・花崗岩類が基盤岩類と呼ばれている。濃尾平野内の深層ボーリングでは、美濃帯及び一部花崗岩類が確認されている。

中・古生代の地質は、硬岩より構成されており、圧縮強度100,000 kN/m2以上、弾性波速度(P波速度)で5.0q/sec以上が一部で確認されており、新鮮なものはいわゆる地震基盤に相当する可能性がある。