本調査は、平成１１年度から１３年度にかけて、同じく文部科学省の地震関係基礎調査交付金を受けて愛知県が実施してきました「濃尾平野地下構造調査」の成果に基づいて、愛知県内の地震動予測に必要な濃尾平野の地下構造モデルを作成することを目的に実施しました。

調査の結果、基盤およびその上位の堆積層各層が西に深く東に浅いという濃尾平野の特徴的な地下構造を表現した３次元地下構造モデルを得ました。今後は、本モデルを使った地震動のシミュレーションによって断層や盆地構造などの構造変化による地震動への影響等について検討することによって、防災計画、施設の耐震強化等、地震防災対策の基礎資料として活用できます。　　

なお、調査の実施にあたっては、「濃尾平野地下構造調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価等において、専門的、技術的な指導および助言を受けました。