図2−4−3に速度解析結果を示した。(a)CDPのデータを定速度(パネル上部に表示)でNMO、重合したトレースを11CDP(CDP.65−75)分並べた結果であり、(b)は、CDP70における定速度解析の結果をピクセルで表示した。(a)および(b)には読みとった速度が示してある。(c)は、この速度を用いた重合断面を示した。また、速度を読みとったイベントに対応する反射面に色を付けて示した。ただし、屈折多重反射波等のノイズのため、CDP内の全トレースを用いて速度解析を行っても逆に速度解析の収束が悪くなる。このため、速度解析には0〜200mのオフセット距離のデータのみを用いた。
P波震源についても同様の速度解析を行った。以下に基盤までの速度解析結果を示す。ここには、各深度で得られたP波区間速度およびS波区間速度から算出したVp/Vsの値も示した。なお、区間速度については、下一桁を四捨五入したものを表示した。
これらの結果をまとめたものを図2−4−4 に示す。