(2)屈折波走時の読み取り

屈折波の強調処理を行なった7記録につき、その初動走時の読み取りを行なった。オフセット距離が長く、ノイズレベルが高い受振点では読み取りをスキップした場合がある。読み取りは、屈折波初動フェーズについては全受振点、その他のフェーズについては10受振点ごとに行なった。

各発震点のスイープ回数・オフセット距離と初動読み取り可能であった距離との関係は以下のとおりである。付録2に読みとった初動走時一覧を示した。表8

基盤岩からの屈折波の到達距離は、R2(2)発震記録中で、オフセット距離約21kmまで到達していることが確認できる。R5は養老断層の西側での発震であり、発震点から遠い区間の受振点が都市部のノイズの大きい区間に位置したため、初動の連続性は悪い。