表層第一層の速度(Vw)は、現場記録の直達波をもとに推定し、表層基底層の速度(Vsw)はタイムターム法により求めた。
最終的な Vw と Vsw の値は下記のとおりである。
Vswについては、Loc. No.1100あたりから急激に早くなっており、養老断層の存在を示唆している。また、Loc.No.925前後は、木曽川および長良川のために受振器が展開できなかったため、タイムターム値は求まっていない。
この結果は、表層第一層の厚さの変化および標高変化に対する走時変化の補正(屈折波静補正)のデータとして用いた。