2−1−8 強震動観測記録

濃尾平野周辺での強震観測状況は福和・飛田ほか(1999)により報告されており、表2−1−6のようにまとめられている。これによれば、東海3県(愛知県、岐阜県、三重県)下の強震観測点は約500であり、その半数が3県の震度情報ネットである。そのほかには、科学技術庁のK−Netと気象庁の観測ネットが合わせて約100点がある。これらの官民様々のデ−タは名古屋地域強震観測研究会(名古屋大学、愛知工業大学、愛知県、名古屋市、中部電力、東邦ガス等)により精力的に収集・整理・解析が始められている。

 本調査では将来的には推定された3次元地下構造をもとに地震動シミュレーションを実施し、実際の観測記録との比較検討が必要になる。そこで、今年度はこれらの強震観測記録を収集・整理した。表2−1−7に示す1998年から1999年までの主用な6個の地震について愛知県の震度情報ネットワークを中心として他機関(三重県、名古屋市、気象庁、K−NET、名古屋大学、愛知工業大学、東邦ガス、中部電力)のデータを収集・整理し、ディジタルデータとして今後の使用が可能なようにした。愛知県以外のデータの入手には、名古屋地域強震観測研究会にご助力を頂いた。これらの入手データ一覧を表2−1−8−1表2−1−8−2表2−1−8−3表2−1−8−4に観測地点位置を図2−1−20に示す。

(収集先機関名)

愛知県  三重県  名古屋市   気象庁   科学技術庁(K−Net)

東邦ガス 中部電力 名古屋大学  愛知工業大学