本調査は、濃尾平野中央部で反射法地震探査および屈折法地震探査を実施し、その結果と既存資料を基に地下構造の解析を行ない、地震防災対策の基礎資料を得ることを目的として行われた。本調査は2年計画で実施しているものであり、本年度はその1年目にあたる。
当該地域の深部基盤岩の構造形態を確認するための手法として、大型のバイブレータを震源とする反射法地震探査を実施した。
深部基盤岩のP波速度を求める手法として、大型のバイブレータ4台を震源とする屈折法地震探査を実施した。
また、S波速度構造を求める試みとして、S波ミニバイブを震源として三成分受振器によるS波反射法地震探査を局所的に実施した。
調査は平成11年7月より開始し、平成12年3月に終了した。地震探査の現場作業は平成11年12月に実施した。
調査の実施にあたっては、「濃尾平野地下構造調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価等において、専門的・技術的指導および助言を受けた。