地震計のアレー配置は、空間自己相関法による解析を前提として、2重正三角形配置による7点同時観測とした。この2重正三角形配置による観測を、アレーサイズを変えて1調査地点で3回実施した。アレーサイズの小さい順に、Sアレー、Mアレー、Lアレーと呼ぶ。ただし、当初の計画後に追加されたO−8地点およびT−4地点は、Sアレーのみの観測とした。
アレーサイズの計画にあたっては、各調査地点のおおまかな地盤構造を想定し、それぞれの調査地点に適切と思われるサイズを設定した。その値を表4−2−1 に示す。
実際の観測地点の選定に際しては、縮尺1/2,500 , 1/10,000 の都市地図を利用し、観測点位置が正三角形配置(許容誤差範囲をアレー半径の5%とした)になり、かつ良好な微動が観測できると思われる地点を選定できるように、それぞれのアレー半径を決定した。具体的には、Sアレーの観測地点は、学校のグラウンド等、できるだけ平坦な場所を選定した。M,Lアレーに関しては、交通量の多い幹線道路や鉄道の近くを避け、民地や歩道、農道等に設置するようにした。最終的に決定したアレーサイズを表4−2−2 に示す。また各調査地点の観測位置を付図4−2、付図4−3、付図4−4、付図4−5、付図4−6、付図4−7、付図4−8、付図4−9、付図4−10、付図4−11、付図4−12、付図4−13に示す。
表4−2−1 計画アレー半径
表4−2−2 観測アレー半径