2−2 地質概要
図2−2−1に日本列島の地質構造を示す。日本列島はフォッサマグナを境に西側を西南日本、東側を東北日本にわけることができる。さらに関東から九州に至る日本列島の地質は東西に延びる中央構造線に代表される構造線により画された帯状構造が特徴的である。さらに中央構造線を境に北側を内帯、南側を外帯に分類している。この帯は、その地質体が形成された時代とほぼ一致している。西南日本において明瞭な中央構造線の位置や地質体の帯状構造は、伊豆半島を含む丹沢地塊の衝突により、フォッサマグナ付近において大きく屈曲しているが、関東山地以東では不明瞭となる。愛知県東部の基盤を成す地質は、図2−2−1によると西南日本外帯および内帯に属し、ジュラ紀〜白亜紀付加帯である領家帯、三波川帯、秩父帯に相当する。
図2−2−2は国土庁(1974)による表層地質図、図2−2−3(図2−2−3−1)は中部地方土木地質図編纂委員会(1992)による土木地質図、図2−2−4は地質調査所(1961)による水理地質図である。
図2−2−2、図2−2−3、(図2−2−3−1)、図2−2−4に基づき地形概要と同じ地域区分にしたがい地質的特徴をまとめると次のとおりである。