Ｐ波反射法地震探査の測線は、愛知県名古屋市昭和区から名古屋市千種区・名古屋市中区・名古屋市中村区・名古屋市中川区・海部郡七宝町・津島市・海部郡蟹江町・海部郡佐屋町・海部郡立田村・岐阜県海津郡海津町を経て三重県桑名郡多度町に至る総延長約３６ｋｍの測線である。本反射法地震探査は、対象地域の先第三系基盤上面までの構造および速度を捉えることを主目的として実施している。

調査測線では、交通のノイズが大きいことから、大型の非爆薬人工震源バイブレータ１〜３台を震源として用いた（図２−１−２−１および図２−１−２−２参照）。ただし、車幅制限や人家に近い部分など、大型のバイブレータの使用が出来ない部分はミニバイブ１台（図２−１−２−３参照）を震源として用いた。

バイブロサイス調査は、受振点間隔２５ｍ、発振点間隔標準１００ｍ、２４０チャネルのＣＤＰ重合法に基づくデータ取得を行った。ただし、測線の東側約１０ｋｍは、発振点間隔１２．５ｍから２５ｍの高密度発振を行った。

測線上に設置された受振器で取得された反射波データは ディジタルテレメトリー型探鉱機によって記録された（図２−１−１ 参照）。

本調査の測定仕様を表２−１−１にまとめて示した。詳細は付録３に示した。