Rn=(ρn+1Vpn+1−ρnVpn)/(ρn+1Vpn+1+ρnVpn) (App8.2)
ただし、
Vpn :n番目の深度におけるP波速度
Vpn+1 :(n+1)番目の深度におけるP波速度
ρn :n番目の深度における密度
ρn+1 :(n+1)番目の深度における密度
なお、ρnVpnをインピーダンスと呼ぶ。0〜29mにおいては密度検層が得られおらず、また、P波速度と密度の間に有意な相関が見出されなかった。このため、密度検層のない部分については、Gardnerら(1974)による経験式:
ρ = 1.741Vp0.25 (App8.3)
を用いてVpから密度を推定した。S波速度に対しても同様の処理を行った。
得られた反射係数列に対して、地表地震探査およびVSPで用いる程度の周波数のウェーブレットをコンボリューションすることによって合成地震記録を作成した。ウェーブレットには以下のものを4種類を用いた:
ウェーブレットの種類 周波数 位相
P波 Klauder 10−60Hz Zero
S波 Klauder 10−40Hz Zero
これによって、坑井位置での反射波を人工的に合成したことになる。
これらの結果を付図8−8および付図8−9に示した。図には左からソニック検層結果、密度検層結果(0−29mはP波速度から推定)、インピーダンス、反射系数列、合成地震記録を示した。インピーダンスおよび反射係数列も示した。