(3)初動走時解析

鉛直成分(P波)およびローテーション後のSH成分(S波)を用いて、狭帯域のバンドパスフィルターを施した後に、P波およびS波の初動走時ピッキングを行った。付図8−3には受振器深度とP波およびS波初動を示した。付表8−1−1付表8−1−2にはここに得られたP波およびS波の初動走時を示した。得られた初動から、以下の式を用いて、各深度における区間速度を算出した。

= (Dn+m−Dn−m)/(Tn+m−Tn−m)     (App8.1)

ただし、

:n番目の深度における区間速度

:n番目の受振器深度

:n番目の受振器における初動走時

m:3から7

求めたP波およびS波速度をそれぞれ付図8−4に示した。

付図8−4には深度−初動曲線(付図8−3)から同一層内と判断された区間の速度を算出した結果も示した(図中にはブロックと記載)。付図8−5には求められVpとVsの比(Vp/Vs)を示した。