基盤深度(m)=−70.22*残差重力値(mgal)+408.95 (3.5.2)
の線型関係が見出される。しかしながら、この推定値も±250m程度のばらつきを有してる。
以上のように3.5.1式、3.5.2式どちらの結果を用いても、重力データによる基盤深度の推定結果は100m程度(場合によってはそれ以上)の推定誤差が含まれる。また、どちらの方法も、断層などの構造変化の激しい部分での線型関係は見出されていないため、この部分への対応は出来ない。これらの理由から、濃尾平野においては、重力を用いた基盤深度は、広域的な基盤深度の傾向を把握するなどの目的にのみ用いるべきである。
*1 3次の多項式を仮定し、最小自乗法を用いてフィッティングした。