T 養老断層近傍(5km以内)部分
U 桑名断層近傍(5km以内)部分
V 伊勢湾内
W 濃尾平野南部
(赤い線で囲んだ部分)を除けば、ブーゲー異常と基盤深度はほぼ線形関係にあると考えられる。また、濃尾平野北部(緑の□)、濃尾平野中部(青い□)などの様に地域を区切れば、よりばらつきの少ない線形関係が認められる。例えば、濃尾平野北部では、
基盤深度(m)=−51.8*重力異常(mgal)−392.92 (3.5.1)
の線形関係が得られている。上記の内T、UおよびVは急激な構造変化のためブーゲー異常値が直下の構造以外の影響を含むためと考えられる。Wについては基盤密度の変化や、基盤より深い部分の影響、近傍での構造変化の影響などが考えられるが、詳細は今後の構造探査に委ねられることになろう。ただし、この部分に於いても重力異常から推定された基盤深度と、反射法などで得られた基盤深度の間には、±100m程度のばらつきがある。