調査位置の配置にはつぎのことを考慮した。
@既存資料の反射法地震探査やボーリング調査と対比できる地点を設ける(NP2、NP7、NP11、NP12地点)
A濃尾平野の地下構造は、名古屋市域から濃尾平野の西端に向かって傾斜しており、木曽川周辺で最も基盤深度が深いことが重力探査から推察されている。したがって、調査地点の配置は、南部濃尾平野域の傾斜している地下構造に対してできるだけ直交する断面(NP1−NP4断面、NP5−NP8断面、NP10−NP12断面)が作成できるように配慮した。また、反射法地震探査等の既存資料とあわせて、南部濃尾平野域の3次元的地下構造の推定に必要な資料が得られるよう心掛けた。
B各地点において、三角形アレイの観測要素点がノイズ源となる東名阪自動車道等の高速自動車道と交差しない等、できるだけ高品質のデータが取得できるよう配慮した。