2−4−1 探査仕様
清洲観測井掘削地点での詳細なP波およびS波構造を得るために、VSP法を行った。VSP法は地表で発生させた地震波を受振器の深度を変えながら坑井内で受振することにより、坑井近傍の速度の推定、および反射面(反射波)の抽出を行う方法である。VSP法の概要については付録8にまとめた。震源には大型バイブレータ(P波)およびミニバイブ(S波)を用いた。震源は構成近傍に設置したが,チューブウェーブなどのVSP特有のノイズが卓越した為、チューブウェーブの出現時間とシグナルの時間との関係を見ながら、震源位置を調節した。表2−2−1−1,表2−2−1−2と付録7−3にはデータ取得仕様をまとめた。